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読むという行為の中にあるもの

  • spielen0622
  • 6 日前
  • 読了時間: 3分

更新日:3 日前



ここは、自分に優しくなれる場所。




こんにちは、エリナです。




今日も気の向くままに〜✳︎︎*








週末は、クラフトビールのフェスに行ってみました。




晴天の下、爽やかな風を感じながら普段はあまり飲まないクラフトビールを、少しずつ飲み比べ。




フルーティーな香りの強いタイプは苦手ですが、

柑橘系に寄ったものがあって、それは独特の苦味がクセになる感じで美味しく感じられました。




その日の気分や体調でも、味の感じ方って変わりますが

新しいことを試したり、発見や気づきって、やっぱり面白いです。









ーーーーーーーーーーーーーーーーーー✳︎︎*





ここ数日、「徒然草」を読んでいます。

鎌倉時代末期に兼好法師により綴られた随筆集です。




今では「吉田兼好」ではなく「卜部兼好」と呼ばれるのが主流のようですね。




日々の出来事や人のふるまい、

生き方や自然に対する所感などが、

無常という視点から綴られています。




浮かぶままに綴られている様は、

現代でいうブログのようだなと

思いながら読み進めています。







角川ソフィア文庫、ビキナーズクラシックの「徒然草」を読んでいます。

古文と現代語訳が並んで載っていて、

この現代語訳がまた、

端的で無駄がなく、柔らかくて美しい。




古文に触れるときもそうですが、

日本語って美しい言語だな、としみじみ思います。




兼好法師は、1200年代から1300年代を生きた人です。

何百年も前に綴られた文章に、2000年代を生きている私が共感したり、考えさせられたり。

その事実に、深い感慨を覚えます。




「わかる、私もそう感じる」

「へえ、そういう視点もあるんだ」




そんなふうに自分の中で展開される思考は、

著者との(編集者も含め)対話と言えますね。




時空間を超えた対話、読書はそれができるうちのひとつです。




そして、読んで感じたこと、取り入れたことを、

「私はどう感じる?」「どう思った?」

「あの感覚が生じたのはどの部分に起因しているだろう。」

と内側に問いかけてみる。

それは自己対話でもあります。




それが読書の魅力のひとつであり、

私たちの内側の世界を耕し

広げてくれる身近なものでもあると思っています。




感想に、正解なんてありません。

あなたが感じ取ったもの、浮かんだものすべてが正解です。




そこに書かれていたことを、どう受け取るか。

どう気持ちが動いたのか。

「いま、ここ」の自分の答えに出会える。



読書は、他者と出会う時間であると同時に、

自分自身と向き合う機会にもなります。




無理に読む必要はありませんが、

ふと読みたくなったら、

それも一つのきっかけです。

本を開くことが、自分の中の声とつながるきっかけになるかもしれません。




-A place to dialogue with your senses-
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