自分に向けるエネルギー
- spielen0622
- 7月10日
- 読了時間: 2分

先日、出先で竹林に出会いました。
中の散歩道を歩いてみると空気がひんやりと冷たく感じます。
よくよく観察してみると地表からの照り返しがありません。
土は、反射を防ぎ、また熱を吸収する性質がありますね。自然界の豊かさを垣間見ました。
また、真っ直ぐ伸びる竹の姿に、潔さや芯の強さを感じます。
自分のために注がれた真っ直ぐなエネルギーを見た気がしたからです。
「自我リビドー」と「対象リビドー」という概念がありますが、簡単に言うとこれは、自分に向けるエネルギーと、自分以外に向けるエネルギーです。
対象リビドーは、誰かのために行動するだけではなく、
「あの人は自分をどう見てるだろう」
「何を考えてるだろう」
と、他者の目を気にしたり、その人について思考を巡らせることも含まれます。
エネルギーを向ける、注ぐ、とは
意識を向けることでもあります。
他者リビドーの割合が大きくなると、自我リビドーは自然と減ってきます。
自分にエネルギーが向けられなくなると、私たちは、自己存在感、自分の輪郭がぼやけたりが 薄まっていきます。
「自分は本当は何をしたいのだろう」
「私って誰なんだろう」
「これでよかったのだろうか」
そんなふうに、自分についてわからなくなってしまうと、ますます他者の目に軸を置くようになり、他人の評価や反応に依存していきます。
だけど、周囲の目も、他者の思考や気持ちも、どんなに考えを巡らせても、実際のところはわかりません。
自分ではない人の内側のことだからです。
他者でエネルギーを消費し、自分をすり減らしてしまう前に
自分の内側に目を向けてあげましょう。
意識を向ける先は、思考ではなく頭から下の身体感覚です。
思考にはひと休みしてもらって、目を閉じ、呼吸を感じてみてください。
肩や胸、肩甲骨周りの力を、そっと抜いていきます。
しばらくその体を感じでみてください。
ただ自分の身体、内側を感じる。
それだけでもゆったりとした癒しを得られることがあります。



