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そのイライラ、実はあなたの中にヒントがあるかも

  • spielen0622
  • 6月12日
  • 読了時間: 5分



ここは、自分に優しくなれる場所。




こんにちは、エリナです。




今日もゆるゆる気の向くままに✳︎‪︎*




―――✳︎*―――




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旅のお話が続いたので、今回は少し心のほうに目を向けてみますね。







「なんだかあの人を見るとイライラする」

「はっきり理由はわからないけど、モヤモヤする」




そんな気持ち、覚えがありませんか?

たとえば・・・




例1:Aさんは、職場でテキパキ働く仕事が早く、上司を含め周囲から信頼されているBさんに対して



「なんか良い印象を受けない、見下されているような気がする」と不快感やイライラを感じる。



または、



例2:Cさんは、子どもを通じて知り合ったフレンドリーで積極的に誘ってくるママ友Dさんに、悪気は感じないけれど、なんとなく「押しが強い」「図々しい」「人の時間を奪ってくる」とモヤモヤしてしまったり。




そんなとき、あなたが相手に『投影』を起こしているかもしれません。





『投影』には、2種類あります。





以前、『その感情、ほんとうに“あの人”のせい?で記した、過去の経験や誰かを目の前の人に重ねてみる投影。





これは、心理用語というより一般的な『投影』の意味合いですね。




もう一つは、





「自分自身が、受け入れられていない、自分の中にある抑圧している欲求(シャドウ)を外側(他者)に映し出す」という投影です。




これは、無自覚に起こります。




例1の場合、この場合、Aさんの中には本当は「私も自信を持って仕事ができるようになりたい」「認められたい、頼りにされたい」という気持ちがあるかもしれません。



でも、その望みを自分では、しっかり認識できていなかったり、もしくは、そうなれない自分にコンプレックスを抱えているとき、



その“なりたい像”を持つBさんに対して、「気取っている」「嫌な奴」といったネガティブな意味合いを投影することがあります。




投影の仕組みは、ざっくり言うとこんな流れです。


1.自分の中にある「認めたくない欲求」や「未消化な思い」がある


2.本人はそれに気づいていない(あるいは、認めたくない)


3.外の人の言動や態度が、それを“思い出させる”きっかけになる


4.すると、「あの人が嫌い」「なんかムカつく」と感じてしまう





例2の場合、Cさんは「もっと人と親しくなりたい」「孤立するのがこわい」という気持ちを心の奥に抱えていて、それをうまく表現することができずにいます。




だからこそ、Dさんのように自分の気持ちに素直に接近してくる人を、「図々しい」「馴れ馴れしい」と否定的に感じてしまうのです。




この場合、Cさんは自分の「近づきたいけど拒まれたら怖い」という不安や、人との距離に関する未消化な感情を、Dさんに投影していると言えます。




自分の“近づきたい”という感情を認めることができないまま、それを相手の「距離の詰めすぎ」や「しつこさ」として見てしまうのです。




投影は、必ずしも相手が間違っていたり、悪意があるわけではなく、自分の内側の「見たくないもの」や「願い」や「不安」が、相手に映って見えるという仕組みを持っています。




他にも、SNSで楽しそうにしている友人に対して「リア充アピールうざい」と感じるとき、自分の内側には「私は満たされていない」という感覚があるかもしれません。




それが羨望として外に向かい、本人はただ「なんか嫌」という感情だけを受け取ってしまうのです。




このように、自分の中にある感情や望みが、どんなふうに外の世界を見せているのか。

そこに気づくことが、自分との向き合い方を少しずつ変えていくヒントになります。




けれど、これってなかなか一人で気づくことって難しいのです。

たとえば、自分の中に以下のような無自覚な欲求があると気づいたとします。




「誰かに甘えたい」

「認められたい」

「勝ちたい」

「優位に立ちたい」

「誰かのせいにしたい」

「嫌いな人を傷つけたいと思ってしまう自分がいる」




これらは多くの人が持ちうる自然な欲求ですが“良くないもの” “未熟なもの”と内心で思っているほど、気づくこと自体がショックや抵抗を伴うのです。




「こんな自分、認めたくない」「こんなのが本音だったなんて…」と、自己嫌悪や落ち込みを呼ぶこともあります。




けれど、気づかないままでいると、その欲求は他人に投影されたままになり




「なんであの人はこんなにムカつくんだろう」


「また人間関係でうまくいかない」


「いつもイライラして疲れる」




と、外側に原因があるように感じ続けてしまい、相手を変えながら同じパターンが繰り返されることが多くなります。




だからこそ、気づくことは「すぐに楽になる魔法」ではないけれど、

気づいたあと、「じゃあ自分はどうしたいのか」「この思いとどう付き合っていくのか」といった選択肢が、すこしずつ持てるようになっていきます。





そのプロセスは、自分をより自由にする道へとつながっています。




ゲシュタルト療法では、気づきを「変化の始まり」として大切にしますが、

それは「無理に変わる」ことではなく“今のままの自分でいてもいい”と感じられるスペースが広がることでもあります。




よって、『無自覚な欲求に気づくこと=心の負担になることもある』

もちろん上記の部分もありますが、でも、それは決して“悪いこと”ではなく、深い自己理解や解放につながる可能性を秘めているのです。




気づくことは、少し勇気のいることかもしれません。でも、あなたの心の声に丁寧に耳を傾けることは、ゆっくりとでも、自分にやさしくなれる道です。




ーーーーーーーーーーーー✳︎‪︎*‬



長くなってしまいました。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

-A place to dialogue with your senses-
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