京都巡り ー平安の世から守り継がれているものー
- spielen0622
- 6月7日
- 読了時間: 3分
ここは、自分に優しくなれる場所。
こんにちは、エリナです。
今日もゆるゆる気の向くままに✳︎︎*
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京都巡り二日目は、三千院を拝観しました。
市街地から少し離れた北の山間、大原の地にひっそりと佇む寺院です。
関西らしい、なだらかな山々に囲まれた長閑な地域で、歩いていると
子供のころ自然豊かな両親の故郷へ遊びに行った時の感覚がふとよみがえってきました。



森林の空気は清らかで柔らかく、市街地とはまた異なる澄んだ匂いがします。
新緑が青々としげり、目にやさしく、心身がすっと癒されていくようでした。
三千院の境内では、多くの仏さまが祀られていますが、その中でも目を見張ったのは、
往生極楽院におられる「阿弥陀三尊」でした。


靴を脱いで中へ上がらせていただくと、天井に届きそうなほど大きな阿弥陀如来さまが静かに鎮座されています。
お堂の外観は、上記イラスト風に調整した画像のように、
質素な佇まいだったため、想像していなかった存在感に言葉を失いました。
天井はアーチ形(船底型と言われるそうです)になっていて、現在は色が剥がれ黒ずんでいますが、
かつては、青々とした空に天女や菩薩さまが舞う極楽浄土が描かれていたそうです。
復元模写での案内があり、またそちらも美しくて見入ってしまいます。
阿弥陀さまの両脇には観音菩薩さまと、勢至菩薩さま。
どちらもやさしさと厳かさをたたえておられ、
三尊の大慈大悲に包まれているような空間でした。
その場に身をおいているだけで心が洗われていくようで、
お参りできたこと、ご縁をいただけたことがしみじみと、有難く感じられました。
その後も、庭園をめぐりながら、弁財天様やお地蔵様に手を合わせ、ゆっくり歩を進めました。



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平安の世から祀られてきた仏さまたち。
千年という時を超えて、代々、大切に守られてきた建物やお姿を目の前にすると
それだけ人々の心に、神仏の存在が必要だったことが伝わってきます。
何かを委ね、救いを得るという行為が、どれほどの支えだったのか。
積み重ねられてきた時の流れと、祈りの連なり。
その片鱗に触れられたことを恵みのように感じました。
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他にも、三十三間堂、安井金比羅宮、平安神宮とお参りいたしました。
お参りすればするほどに、まだ知らない他の京都にも触れてみたくなります。
次はいつ行こう。
東京へ戻ってきても京都の魅力を反芻している今日この頃です。



